長尺シートは見た目も材質も、クッションフロアとほぼ同じですが、根本的な違いはその「耐久性」にあります。 摩耗に強く、店舗や公共施設など人がよく歩く場所に使用されているシート状床材です。消毒薬や薬品を使う場所に適した耐薬性があるもの、転倒時の衝撃を吸収するクッション性があるものなど、機能性に富んだ商品もあります。
耐久性が高い
クッションフロアーとの一番の違いはその「耐久性」。具体的には、ものを落とした時に、クッションフロアーだと破けてしまうこともありますが、長尺シートなら破けることはほとんどありません。さらに、家具などを置いた際も、クッションフロアーだとへこみが残りますが、長尺シートだとへこみがほとんど残りません。また、長尺シートは熱や薬や油に強いものもあり、病院から工場まで、様々な用途の施設に利用することができます。
機能性に優れる
クッションフロアーは安価で施工しやすくするために機能を絞っているのに対し、長尺シートは機能を重視したものが多いのが特徴です。防水性はもちろんのこと、耐薬性に優れたもの、耐油性に優れたもの、耐熱性に優れたものなど、使用する場所によって使い分けることができるように、様々な長尺シート製品があります。また、転倒時の衝撃を和らげるクッション性の高いものもあり、多くの人が利用する店舗や病院や公共施設でも利用される長尺シートです。住宅でも、天然素材からできている「リノリウム」と呼ばれる長尺シートなら、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して利用できます。
メンテナンスが容易
長尺シートはメンテナンス性にも優れ、土足を前提とする場所はもちろんのこと、店舗や公共施設のようなたくさんの人が訪れる場所で多く利用されます。耐久性が高いので、メンテナンスを行う頻度を減らすことができます。さらに、長尺シートは清掃が容易なのはもちろんのこと、長期間ワックスをかけなくても済むものもあれば、中にはワックスが要らないものもあります。
長尺シートも、クッションフロアー同様に、表面の仕上げを変えるだけで、様々な床デザインにすることができます。フローリングのような木調もあれば、高級感を感じさせる大理石調のものもあります。しかも長尺シートの場合、クッションフロアーに比べて硬質素材なので質感を出しやすく、本物の木調や石調と見間違えるほどの質感を実現できます。